バーテンダーが見た、お酒の失敗成功談

現在は主婦をしておりますが、以前バーテンダーをやっていました。女性でバーテンダーは珍しいのかもしれませんが、私のいたお店ではボスのひとりも女性で、二割ほどが女性バーテンダーでした。バーといっても、静かな雰囲気ではなく、飲めや踊れやの大騒ぎ系でした。
仕事が仕事ですので、毎日がお酒にまつわることとなります。そこで見た聞いた話など一つお届けしようかと思います。

まずよくあるような失敗談や迷惑な話から。
酔って寝てしまうこと、よくあります。しかしここは飲んだりステップを踏んだり喋ったりする場なのです。床にへたり込んで寝てしまった大学生くらいのお兄さん、何としても起きないし、お仲間グループに「出ていくか起こすかしてくれ」と頼んでも、そっちはそっちでお楽しみ中。そこに虫の居所が悪かった支配人がやってきて、寝ているお兄さんを羽交い絞め! 文字通り摘まみ出してしまいました。ちなみに一緒に来たお兄さんは結局寝たままの彼と共に去っていきました。
少ないお金で長く遊んでいたい、浸っていたい、よくある話です。しかしこちらとしては飲食店なので、回転重視でございます。チェイサーを頼んでばかりいると、目立ちますよ。しかも毎週のこととなれば……それぞれの許容量もありますが、時々は新しいドリンクを頼んでくださいね。
これは珍しい話かもしれません。あるお若い二十代男性、ウイスキー・オン・ザ・ロックばかり頼んでベロベロ。見かねてチェイサーを差し出しても笑ってごまかすだけ、楽しんでいた店内は物々しい雰囲気で、女の子が怖がって逃げ出してしまいました。ここまではよくある話です。しかし先輩に話を聞くと、彼はここいらの有力者の息子で坊ちゃんだから無下にできない、と衝撃の発言がありました。結局途中からやってきた支配人手ずから丁重にお引き取り願っていました。お若い方の酒の失敗はよくあるものですが、肩書や背景によっては周りが手を出せないもの。よく学び取りました。

反対に成功談? です。
上に記した通り、音楽も流れて踊れるようになっている場所です。腰を据えてのお喋りには少し向きにくい場所でもあります。ところがやってきたナンパ待ちの雰囲気の女の子二人組、つまらないのかお喋りを始めました。聞けば喫茶店でだってできるような話で、注文した飲み物には少し口を付けただけ……かわいい女の子たちなので周りも声をかけたいのですが、こういうお喋りに夢中になっている女の子に割って入れる人は少ないものです。しかし確実に口をつけられていくお酒に加え、大好きな音楽が流れて、夢中で飛び跳ね始めました。楽しそうな二人を見て、ある白人グループのハンサムが声をかけたのです。そして、楽しくなっているうちに外国人イケメンが声をかけてくれたのを好機と、一緒になって遊び始めたのでした。お酒の魔力と、外飲みの良さの合わせ技を見た気持ちでした。

皆さん、お酒には失敗もたくさんありますが、こんな風に願った以上の出会いを得る良いきっかけにもなります。楽しく飲んでいれば、いい人見つかるかもしれませんよ。

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